2012年3月12日

3月11日の静かな15秒のお話

きのう3月11日、仕事の関係でイトーヨーカドーに行ってました。


2時頃、社員の方が腕時計を見て、私に言いました。
「今日、2時46分から15秒間、ここにいる人間全員で黙祷します。ご協力いただけますか?」


2時46分。流れていたBGMがとまりました。
社員、お店にいた客、全員が、自然なまでにすっと目を閉じ、
しーんと静かな時間が訪れました。


閉じたまぶたの裏に、1年前のことが映し出されました。
痛みや焦燥までが、じわじわと呼び起こされて、
いろんな想いに心が揺れ、なんだか涙が出そうになりました。


自分の心にある3.11を見つめた15秒。
そして、そこにいた人、全員が共有した静かな15秒。


それは、過剰に演出されたテレビより、
大がかりに作りあげられたイベントより、
ずっと重みのある時間でした。


15秒後、目を開けた時には何気ない日常がそこにあり、
またそれが、どこか悲しく、ヒリヒリしたのでした。


生きているから。
生きていくから。


こんな時間を作ってくれたイトーヨーカドーにも感謝します。

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